少年サッカーコーチの面白い日常

少年サッカーのコーチをしていて起こる、様々な日常を載せていきます。

泣くな!!教育   成れの果て

 

 みなさん、小さいときに泣くなと親から言われませんでしたか?

 

 

 

 

おそらく、言われて育った方が多いのではないでしょうか。筆者も同じく泣くなと言わ

 

れて育ちました。

 

筆者は現在21歳です。泣くなと言われ続けて育てられたことを、残念に感じています。

 

泣くなという言葉を言い続けて子供を育てると、感情が全くない人格が形成されてしま

 

います。

 

 

 

 

 

 

 

 筆者には、生まれつき左目のまわりにアザがあります。小学校に入学する頃までは特

 

になんの意識もしていませんでした。しかし、徐々に気づき始めたのです。やけに初対

 

面の人が顔を凝視してくることにです。ある程度大人になれば、失礼だという自覚が周

 

りの人達に芽生えるので、そんな状態になることは減りました。しかし、小学生とは残

 

酷なもので、アザを凝視はするし、アザがあるからと言っていじめようとするし、嫌な

 

思い出がたくさんありました。

 

 

 

 

 

 

 筆者の母親は、まさにこの状況を恐れていたのです。すぐに泣いて余計にアザのこと

 

をいじめられるのを恐れて泣くな!!と教育していたのです。確かに、小さ

 

いころからの教育もあり、周りの小学生たちのアザに対する行動に、泣くという反応を

 

示したことは無かったです。

 

 

 

 

 

 

 

 なぜ泣かなかったのか?当時は気になりませんでしたが、今になって考えると何も感

 

じていなかったからです。母から泣くなと教育された結果、感情を押し殺して泣かない

 

方法を覚えました。これがいけなかったのです。どんなときでも感情を押し殺すように

 

なりました。いじめられなかったという結果を見れば、良かったかも知れません。しか

 

し、周りが悲しいと思うことを悲しいと思えない。周りが嬉しいと思うことを嬉しいと

 

思わない。本当にこれは辛いです。喜怒哀楽をほぼ感じません。祖父母が亡くなっても

 

何も感じませんし、受験に成功しても何も感じませんでした。私はこのままリアクショ

 

ンがない人生を送っていくのかと本当に心配になります。

 

 

 

 

 

 

 

 筆者は、泣くな!!教育の結果のメリットとデメリットを肌で感じることができまし

 

た。デメリットのほうが圧倒的に多かったです。確かに、デパートなどで見かけるどこ

 

そこ構わずに泣く子供もいます。あれを正しいとは思いませんが、泣いていいときもあ

 

るんだよと教育することが大切だと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

おわりに

 

 

泣いたことを怒る親は多いですが、泣いたことを褒める親

 

はほとんどいません。泣く理由によっては泣くという感情

 

に至る、心の優しさを褒めてあげてほしいと思います。